音楽学校 アルファノートミュージックスクール ~立川・国立で楽器を習う~

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ベース講師:角高明

ベース弦どれ使う?

2022/06/17


ベース講師の角です。
今回はベースの弦の話。
ベースを始めてしばらく経つとそろそろ弦を交換した方が良いのでは(ギターと違い簡単には切れないので意外とこの判断が難しい)となって楽器店に向かう方が多いと思います。

そこで大きな楽器店へ行くと種類の多さに驚きますよね、似たパッケージの山で何が違うのだろうかと。

大まかな違いをご説明します。どれもパッケージをよく見ると書いてあります。

素材
ニッケル:柔らかめ、振動しやすいので右手のタッチが弱い人がコントロールしやすい。
ステンレス:ニッケルよりサビにくい、硬めで振動しにくいのでピック弾きや右手のタッチが強い人がコントロールしやすい。

弦の太さ(インチ表示)
取り扱いの少ないお店でも置いてあるのが1弦から45・65・85・105なのでこれが一般的なのかなと。
わずかな数字の違いでも意外と分かるもので、指の感覚はけっこう繊細です。
3弦を4弦と同じチューニングにしてみると分かりやすいですが、弦は細い方が張りが弱くなります。好みに合わせてサイズを選んでください。極端に変える時はナットの溝に入らなかったり緩すぎたりするので一度楽器店で診てもらうと良いです。

弦の表面
ラウンドワウンド:芯線に丸い金属を巻き付けたもの。デコボコしていてザラッとした触り心地。今はこちらが主流。
フラットワウンド:芯線に平らな金属を巻き付けたもの。ツルツルしていて落ち着いたトーンに。黎明期のエレキベースはこちらが主流だった。コントラバスはこちらのタイプ

フラットワウンドはスライドがやりにくく取り扱う種類も少ないので50〜60年代の音楽をやりたい方以外はラウンドワウンドを選べば大丈夫です。

他にも寿命を延ばす為にコーティングしてある弦や金属ではなくナイロンを巻いている弦などもありますが、まずは上記の中から選ぶのが手に入りやすく良いと思います。

弦は近年値上がりが激しく、ワゴンセールをしている激安弦に惹かれてしまうかもしれませんが私は激安弦は弦振動の質が悪くフレットに当たってバズ音が激しかった経験があるので(全部がそうとは言えませんが)ちゃんと棚に掛かっているものをオススメします。

次回は弦交換のやり方について書く予定です。それでは。