音楽学校 アルファノートミュージックスクール ~立川・国立で楽器を習う~

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コラム

ギター初心者によく起こる指が痛い現象について

2022/02/04

こんにちは。スクール長の四月朔日です。今回のコラムはギター初~中級者によく起こる指(先や皮膚)が痛い現象について解説します。

【知識1】指(先や皮膚)が痛い2つの理由

指の皮はむけるほど、角質層が強化されて皮が厚くなります。皮が厚くなると弦の張力に負けずに、痛みを感じにくくなります。初心者のうちはとくに指先が痛くなりやすいです。これには皮がまだ薄いのとは別に2つの理由があります。

◆理由その1:必要以上に力を入れて弦を押さえている
チョーキングや弦を押さえるときに、必要以上の力で弦を押さえると、弦の指への食い込みが
強く、痛みが出やすくなります。ギターは弦をフレットに乗せて、ピッキングすることで音が鳴ります。弦を押さえたときに、弦が指板に当たってしまうほど強く押さえていないか、確認しましょう。

◆理由その2:痛みに慣れていない
人間は経験したことがない痛み、感覚に違和感を感じます。例えば、注射です。毎回苦手だ、という方も多くいらっしゃると思いますが、「このくらい痛い」というのを知っておけば、だいたいの痛みを脳が予知して、体が痛みを受け入れる準備をします。これは人間のどの行動も同様で、脳内に痛み、感触のデータベースを作っておくことも大切です。

●知識2 指の皮を厚くする方法

とにかく弾くことです。弾くことで指先の角質を硬くなり指の皮も厚くなる感覚になります。美容などでは硬くなった角質を柔らかくすることがあり、その真逆を行くことになります。スポーツの世界でも同じで、野球やテニスなど道具を持つスポーツではマメが出来て硬くなる過程で上達するというわけです。

◆硬くする方法:角質再生をうながす
指の皮がむけて、新しい皮が再生されるたびに、だんだん刺激に強く再生されるようになります。古い角質が少し残った状態で少しずつ再生されるわけですから、指の皮が厚くなっていきます。スポーツの世界でもマメで、手の一部がボコっと硬くなっている人がいますが、同じ仕組みです。ただし、ばい菌が入ってしまうと腫れてしまうので、弦は清潔に保ち、弾いた後は必ず指先までしっかり石鹸で洗うようにしましょう。