速度表記について
2023/04/15
みなさんこんにちは!
ピアノ講師の林田です🎹
春になりポカポカの毎日ですね🌸
本日は速度表記についてです!
基本的に楽譜の初めに速度表記が書いてあり、クラシックでは速度標語といって、速度が言葉で記されています。例えば、Allegro(アレグロ)という言葉は聞いたことがあるでしょうか?偶にお店の名前等で見かけることもありますが☺️
これも速度標語の一つで、「快速に」という意味になります。
ですが、本来速度ではなくイタリア語としての元の言葉があります。アレグロの場合は「陽気な、朗らかな、明るい」などの意味があります。ということは、ただ早く弾けば良いわけではないですね😊
速いと言っても繊細な速さ・元気な速さ等いろんな速さがあると思うので、私個人としてはこちらの元の意味がとても重要なものであると思っています。
速度の遅い順番から掻い摘んで、速度標語としての意味→元の意味を紹介させていただきます!
Lento(レント)遅く→のろい、緩慢な
Largo(ラルゴ)緩やかに、幅広く→広い、緩い
Adagio(アダージョ)緩やかに、ゆったりと→心地いい、くつろぐ
Grave(グラーヴェ)重々しく→重大な、深刻な
Andante(アンダンテ)歩くような速さで→行く、進む(もとはAndareアンダーレ)
Moderato(モデラート)中ぐらいの速さで→適度
Allegro(アレグロ)快速に→陽気な、明るい
Vivace(ヴィヴァーチェ)活発に、速く→活気ある
Presto(プレスト)急速に→すぐに、急いで
元の意味を見ると具体的な表現になると思いますが、いかがでしょうか?グラーヴェの「重々しく」など、速度としての意味のみで考えるとどのくらい重く弾けば良いのか難しいですが、元の意味を見るとなかなかに重く弾いた方が良さそうですね😂
メトロノームにも標語によって速さを細かく分けて記されていますが、速さだけではなく是非元の意味も考えながら、曲をどう演奏したら良いかという参考にしてみてくださいね🎶