音楽学校 アルファノートミュージックスクール ~立川・国立で楽器を習う~

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ギター講師:大石善也

ギターの為の譜面を作成してみよう!(ちょいチートVer.)

2021/08/21

こんにちは!ギター講師の大石善也です。

皆様は曲を覚えたり、思い出したりする際にはどのような譜面を用いておりますか?
こちらのブログをご覧の皆様は練習を重ねて、最終的には完璧に暗記して弾けるようになってしまう方が大半だと思います。もちろん、それが最良だと思いますし、そうあるべきだと思っております。しかし、ある程度の曲やフレーズを弾けるようになり、しばらく練習していない曲は、遠い忘却の彼方へと旅立ってしまう時もあると思います。そのような場合にとても役立つ、自己流で編み出した、ギターの為の少しチート的な譜面を作成する方法をご紹介いたします。

古くより伝わる”五線譜と音符”を使用した譜面、他楽器奏者と共有する際には欠かせない重要なツールですね。しかし、対応している範囲が広い分、この楽器に特化!とはなっておらず、特に私のようなギター奏者は時折迷いも生じます。そこで登場するのが、弦楽器に特化したTAB譜です。

まずは、以下のTAB譜をご覧下さい。

様々な表記がありますが、こちらの情報は特にギターの奏法を可視化するために、国内外問わず、比較的ネットやyoutubeでも紹介されている譜面です。
一段目には、リズムを示す”旗”の表記がありますので、ある程度リズムを理解している方にはそれなりの情報量になります。2、3段目は旗なしの表記となりますが、こちらは初心者の方にはバッチリな書き方だと思っております。昨今では、音源や動画を用意することが出来ますので、これだけの情報でもかなり早く記憶を引き出せるのではないでしょうか?

次に、音符とTAB譜です。

音階・リズム・奏法が表記されております。にもかかわらず、大多数の方がTAB譜のみを読んでしまうのではないでしょうか?音符のみで済んでしまう方もいるかも分かりませんが、その場合、そもそもTAB譜がいらなくなってしまいますので、普通に五線のみが良いですし、どちらにせよスペースを取りすぎてしまいます。

そこで、最後にややチート的な譜面をご紹介しましょう。

五線譜にTABの数字を書き足すと、音階・リズム・奏法にギターのフレットポジションが加わり、一段に全ての情報が揃いました。メリットとして、音符とポジションの把握が一度に出来ること、全ての情報が一段でまとまり、スペースの省略にもなります。注意が必要なのは、通常のTAB譜は線が6本必要ですので、6弦は、第一線(五線一番下の線)の外側になります。

最後にご紹介した方法は、音符を読む為の練習にとても役立ちます。
今回は、私が自己流で譜面を読む訓練として編み出したギターリストの為の譜面を作成する方法を記事にしてみました。ちなみに、今でも時々仕事で一部活用してます(笑)