音楽学校 アルファノートミュージックスクール ~立川・国立で楽器を習う~

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ギター講師:大石善也

隙間時間でリズム強化

2021/07/01

こんにちは!ギター講師の大石善也です。

音楽をやる上で、リズムは欠かせない"技術"。
よく、リズム感がない。曲と合わせられない。と悲観的になる方がいらっしゃいますが、その多くは"拍"が取れていないだけな事が多いように感じられます。
音楽は、意識しなければどんどん次の展開へ一方的に進んでいくものです。例えばダンスや団体で合わせるスポーツ等は、必ず点となるガイドが必要になります。そのガイドが音楽でいう"拍"であり、その拍の中でリズムを作ることが"技術"です。

では、ブログのタイトルにある通り、電車移動時など空いた時間を使ってできる効果的なトレーニングをご紹介しましょう。

①お好きな曲(出来ればミディアム〜ミディアムファーストくらいのテンポ)で四分の四拍子の曲を選びます。

②曲の最初から最後まで、1.2.3.4(ワンツースリーフォー)、もしくは、1.2.3.4.5.6.7.8と、頭の中でカウントをとってみて下さい。
やりやすさでいえば、「マリーゴールド/あいみょん」等の曲が良いでしょう。
カウントがズレてしまった場合はすぐに諦めずに、流れているフレーズ等を頼りに、復帰出来るように頑張ってみましょう。

③曲を聴きながらカウントがとれるようになったら、今度はメトロノームのみ流し、曲を頭の中で再生します。
意識している曲が早くなってしまったり、遅れたりと、ズレてしまってもめげずに踏ん張って通せる様にします。

★ここで余談を一つ★
「メトロノームに合わせると、機械のような演奏になるから使いたくない。」という方がいらっしゃいますが、こちらに関しては心配ご無用です。
まず、パルス(周期的な拍)をメトロノームなしで表現することは非常に困難ですし、人間はそう簡単に機械みたいに演奏出来ません。
逆に、実はメトロノーム自体も人間には分からないような誤差が常に生じており、100%完璧なリズムではないのです。。
なので、メトロノームを使用しても機械のような演奏にはなりません。
メトロノームはあくまでも目安というわけです!
(振り子式と電子では、振り子式の方が誤差が大きいです。)

話を本題に戻します。

④メトロノームのみで完走出来る様になったら、今度は再び元の曲を聴いてみます。意識していない時には感じない、拍やパルスが感じられるようになってきます。歌い回しはもちろん、場合によってはフレーズも全く違って聞こえてきます。更には、ボーカルをはじめ、各楽器パートの突っ込み具合やダメ具合も感じられるようになり、まるでサウンドの輪の中にいるような気分になる時もあります。
この時点でリズム感も養われ、曲と合わせられる土台が出来上がります。
是非、隙間時間を使ってお試しいただければと思います。

ちなみに、電車の待ち時間や乗車時間が短い等の時にこれをやると、乗り遅れや乗り過ごしをしますので、その点だけご注意下さい。。(遠い昔の体験談です笑)

今回はリズムについてのブログでした。
また、次回の記事をお楽しみに!