音楽学校 アルファノートミュージックスクール ~立川・国立で楽器を習う~

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講師ブログ

スクール長:四月朔日義昭

ヨルダン渡航記

2020/01/16

皆様明けましておめでとうございます。本年もアルファノートミュージックスクールをよろしくお願い申し上げます。2020年を迎えるとともに私は歳を1つ重ねてしまい、年々切なくなる(アラフィフ)昨今です。

さて、年始より中東の国ヨルダンに奥さんと行ってまいりました。ヨルダンと聞いても、いったいどのあたりにあるのか、知っている方はどれくらいいるのでしょうか?
正解はなかなかヘビーな場所にあります。シリアの南、東にはイスラエル、西にはイラクという国です。が、この国は大変親日で、かつ観光大国でもあり、
人々もとてもシャイで親切で優しいのであります。
日本からドバイまで12時間。そしてドバイから乗り継いで5時間。

まず空港に到着し、現地のSIMカードをゲットします。10GBで15分の通話付きで1000円ちょい。非常に安いです。
現地のドライバーと合流して、早速ホテルへ。
空港からアンマン市内の道はあまりどの国でも見たことがないような中東の景色です。

家を出てから首都アンマンのホテルに着くまで24時間以上かかってようやく到着です。


到着して、チェックイン後は早速ダウンタウンへ移動です。アンマンには鉄道がなく、かつ人が歩けるような道が公道にほとんどないため、移動はタクシー。
事前情報で、タクシーに乗るときは「メーターを使うか聞く」という情報を元に、20分かけてタクシーを捕まえるも、どのドライバーも「ダウンタウンはとても混むから、5JDだ!(800円)」
とても高い気がするが、初日でアンマンを周れる日は今日と最終日のみということで妥協して乗り込む。ダウンタウンに近づくとたしかに壮絶な渋滞。それもそのはず。アンマンは路上駐車の数が凄く、3車線分あっても1~2車線は路上駐車で埋まっているのと、道路整備がとてもひどい。

最初の目的地は高台にあるアンマン城(シタデル)。ここはアンマンの街が一望でき、ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスが造らせたといわれるヘラクレス神殿の跡、8世紀のウマイヤ王朝時代に建てられたウマイヤパレスにモスクにビザンチン時代の教会などあります。アンマンの街を一望しながらコーランはたまらないものがあります。

丘を徒歩で下りてダウンタウンへ。

キング・フセイン・モスク。アンマンの最も古いモスクの一つ。アブドゥッラー1世が1923年に建立した(wiki)

モスクの前では商人らがカーペットを広げてお店を出していた。中は礼拝が行われており、コーランが大音量で鳴り響いている。


2日目はペトラ遺跡。インディージョーンズで有名なあの遺跡へ移動。ぺトラはアンマンより南へ4時間ほど移動した場所です。
現地ガイドと合流し、片道だけ案内してもらった。ぺトラはとても広大で1日だけで周るのはほぼ不可能。よって有名なガイドコースを周った。といっても往復で10キロ超。足場は少し悪く馬のフンも多く落ちているので、歩行には結構気を使う。


有名なエル・ハズネ。シークといわれる4キロほどの長い崖の間の道を抜けると突然現れます。


入場料は高い(ディズニーと同じくらい)ですが、ぺトラ遺跡、一生に一度はオススメです。


翌日は更に南へ下ったワディラム砂漠へ。風が強くとても寒いが、広大な砂漠と岩山の景色が圧巻。

丘にも登ります。とても細かい砂が靴に入り込んできます。クロックスを持ってきて良かった。

ドライバーに「運転してみるか?」と言われ、久しぶりにマニュアル左ハンドル4WDを運転。荷台に奥さんを乗せていたので、あまりスピードは出せなかったが貴重な体験となった。

砂漠を後にし、ヨルダンのリゾート地アカバへ。アカバはヨルダンで唯一、海のある都市で、雰囲気がとても良くのんびりしていてとても気にいった。


翌日は子供の頃に「勝手に体が浮く海があるらしい」と聞いていたあの死海です。実際は海ではなく湖です。アカバからは4時間ほど北上します。200km続く砂漠地帯を進みます。

死海を一望できる高台。遠くに見える岩山はイスラエル側です。

早く入りたくてウズウズしています。死海の泳げるポイントは湖の北側のみで、外周道路は崖の上なので、ほぼ入ることができません。

ビーチに到着です。ダイヤル式のロッカーで荷物を入れて水着に着替えていざ海岸へ。

あれ?誰もいない。

警備の人がNo!と言っている。
え?!強風と高波で入れないの??ここまで来て?
……!

非常に落胆しました……。

が、手だけ入ることを許可してもらい、ベタベタつけます。すごいヌルヌルベタベタで、苦くてすさまじくしょっぱいです。なるほどこれは凄まじい塩化物泉です。

死海を出て、またアンマンに戻ります。ヨルダン新国立博物館へ。

 

有名な世界最古の人形といわれる、アイン・ガザルの双頭胸像。
そしてまた街歩き。本当に丘が多い街です。階段が急で長いので、非常に体力を使います。地元の人はほぼ車移動。

アンマンのレインボーストリートに響くコーラン。あちこちで聴けますがそれぞれの歌に個性を感じます。

5泊7日の旅でしたが、実際行ってみると中東のイメージを覆されました。人々がとても親切で優しく裏がない人達が多く、また行きたい国のひとつとなりました。