クラシックギターの弦交換について
2019/01/11
ギター講師の熊野です。本年も宜しくお願い申し上げます。
骨折してしまった左手首も順調に回復していまして昨年末の演奏も無事に終える事ができました。
以前生徒さんの中で弦交換方法について質問を受けていたので参考になりそうな動画などがないか見ていたのですが、数多く紹介動画があるのですけれど皆さん少ーしずつ微妙に方法が異なっている様子です。
参考としてクラシックギター専門誌の現代ギターさんで紹介されていた動画をご紹介します。
参考として個人的な交換方法もご紹介します。
全弦交換する際は1弦側から6弦側に向けて順番に交換しています。
高音弦には一般的にナイロン弦が使われていますが張りたては弦自体が比較的伸びるので伸びやすい弦から張ってあげてチューニングが落ち着く時間を稼ぐ目的です。
例えばエレキギターのストラトタイプですと構造上ボディ裏のスプリングとバランスを取っているので3弦4弦から張っています。
クラシックギターの場合は張る順番はそこまで影響が大きいとは思いませんが1弦側からの交換を採用し続けてますね。ブリッジの巻き付け回数は1弦のみ3回、2弦3弦は2回、4弦から6弦は一回のみにしています。巻きつける先に駒を作ったりはしていません。ペグ側も1弦から3弦の高音弦側で2回弦をくぐらせて4弦から6弦の低音弦側は1回弦をくぐらせるだけで少し弦を引っ張りながら巻き上げています。
弦のテンションが足りないと思う際には弦を巻き上げる際に弦を引っ張らずにペグのポストでの巻き数をあげ、多く巻きつけるようにしテンションを稼ぐ事も出来ます。弦自体のゲージ交換、太さの違いなどで対応出来ない微妙な差の場合はペグポストでの巻き数も視野に入れると良いかもしれません。
楽器に張る弦そのもの、メーカーやゲージ(太さ)でかなり楽器自体のイメージが変わったりするのでご自身に合う弦を探してみると良いと思います。
一般的な弦メーカーとして
ダダリオ
オーガスチン
ハナバッハ
などになるかと思います。
ナイロン素材ではなくカーボン素材やチタン素材の弦などもあります。
他にもサバレス、GHS、ラ・ベラ、フェンダー、DR、アーニーボールなどのエレキ弦メーカーもナイロン弦を扱っていますが前述の3社から試してみるのが良いと思います。色々なメーカーがありますが最近はオーガスチンを張っている事が多いです。
文章だけですとお伝えしずらいのでまた詳細は個別にお伝えさせて頂きますね。
本年も宜しくお願い致します!